棚のある倉庫の作業台に、ボルト・ナット・ワッシャーを入れた大きさの異なる黄色いコンテナが並ぶ
広告

ABC分析とは

ABC分析は、在庫品目を金額面の重要度で順位づけする手法です。少数の品目が動く金額の大半を占めることを示し、品目ごとに必要な注意を向けられます。お金が集まるところは厳しく、そうでないところは簡素に管理します。

考え方はパレート図と同じで、重要な少数と、取るに足りない多数に分けます。

計算の手順

  1. 品目ごとの年間金額を計算します:年間使用量 × 単価。
  2. 金額の大きい順に並べます。
  3. 品目ごとの構成比と累積構成比を計算します。
  4. 累積のしきい値でA・B・Cに分類します。

年間金額 = 年間使用量 × 単価

品目P1:年間1,500個 × 30ドル = 45,000ドル。

例:10品目、年間100,000ドル

品目年間金額(ドル)累積クラス
P145,00045%A
P225,00070%A
P38,00078%B
P47,00085%B
P55,00090%B
P63,00093%C
P72,50095.5%C
P82,00097.5%C
P91,50099%C
P101,000100%C
クラス品目金額
A20%(2品目)70%
B30%(3品目)20%
C50%(5品目)10%

2品目が在庫に眠るお金の70%を占めます。P1の数え間違いや欠品は、P10の問題よりはるかに重大です。数値は説明用です。

広告

クラスごとの管理方法

クラス管理実務では
A厳格頻繁な循環棚卸、丁寧な需要予測、計算した安全在庫、仕入先との綿密な交渉
B中程度定期的な見直し、四半期ごとの棚卸、年2回のパラメータ見直し
C簡素大きめのロット、最小・最大方式または2ビンかんばんによる補充、年1回の棚卸

クラスごとの補充パラメータは在庫管理から導きます。発注点、安全在庫、経済的発注量です。消費が安定したCクラスの品目は、かんばんに向いています。

分類から意思決定へ:循環棚卸の例

分類は、やることが変わらなければ意味がありません。直接使える場面が棚卸の頻度です。例として、Aは毎月(年12回)、Bは四半期ごと(年4回)、Cは年1回数えるとします。この頻度は説明用なので、自社の実情に合わせてください。

クラス品目品目あたりの回数年間の回数
A21224
B3412
C515
合計1041

10品目すべてを毎月数えると10 × 12 = 120回かかります。分類すれば41回で済み、79回少なくなります(65.8%減)。それでも金額の70%を占めるAクラスには41回中24回、つまり作業の58.5%が割り当てられます。誤りの損失が最も大きいところに労力が集まります。

サービスレベルの設定にも同じ考え方を使えます。安全在庫の記事のように、Aは98%、Cは90%といった具合です。

70/20/10か80/15/5か

必須のしきい値はありません。上の表はAを70%まで、Bを90%まで、Cを100%までとしています。80/15/5を使う企業も多くあります。大切なのは同じルールを続けることと、少なくとも年1回、または製品構成が変わったときに分類し直すことです。

ABCは重要度(欠品が止める影響)とも掛け合わせてください。安いCクラスの部品でもラインを止めることがあります。

よくある間違い

効果:ABC分析は在庫金額を左右する品目を優先でき、精度と統制を高め、購買・棚卸・交渉の方針を導き、拘束資本、ムダ、欠品を減らします。

次の一歩:システムから直近12か月の使用量と単価を抽出し、年間金額を計算して並べ、しきい値を当てはめます。1時間で最初のABCマップができ、棚卸や交渉をどこから始めるかがわかります。

よくある質問

在庫のABC分析とは何ですか?

年間金額で品目を分類し、価値の大半を占める少数の品目(A)と、価値の低い多数の品目(C)に分ける方法です。

ABC分析はどう行いますか?

品目ごとに年間使用量 × 単価を計算し、大きい順に並べ、累積構成比を求めて、選んだしきい値で分類します。

ABC分類ではどの割合を使いますか?

決まった規則はありません。一般的なしきい値は累積金額の70/20/10か80/15/5です。

ABC分類はどのくらいの頻度で更新しますか?

少なくとも年1回と、製品構成やコストが大きく変わったときです。

ABC分析とパレートの関係は?

ABC分析はパレートの法則を在庫に当てはめたもので、少数の品目が価値の大半を占めます。

参考文献

  1. CHOPRA, S.; MEINDL, P. Supply Chain Management: Strategy, Planning, and Operation. Pearson.
  2. SILVER, E. A.; PYKE, D. F.; THOMAS, D. J. Inventory and Production Management in Supply Chains. Boca Raton: CRC Press.
  3. SLACK, N.; BRANDON-JONES, A.; JOHNSTON, R. Operations Management. Pearson.

特記のない限り、参考文献は英語です。

広告
Vagner Soaresの写真

著者について

Vagner Soares

リーン生産・行動マネジメントの専門家

自動車・金属機械産業(GMおよびDana)で20年以上の経験を持ち、2006年からリーン生産を実践。SENAIの講師、ブラジルの生産性向上プログラム「Brasil Mais Produtivo」のメンターとして、50社以上でコンサルティング・研修・監査を行い、品質・生産性・人材育成を結び付けている。