夜の最新鋭の包装ライン。ホールの半分は明るく稼働し、残りの半分は暗く停止している
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TEEPとOEEとは、何が違うのか

TEEP(Total Effective Equipment Performance)は、1日24時間・週7日というすべての暦時間のうち、設備がどれだけの割合で良品を作っているかを測ります。OEEも同じことを測りますが、対象は生産を計画した時間の中だけです。両者の関係は直接的で、TEEP = OEE × 稼働負荷率です。

OEEは「計画した時間をどれだけうまく使えているか」に答えます。TEEPは「この設備が本当に持つ能力のどれだけを使っているか」に答えます。OEEが75%でも夜間と週末に止まっている機械は、TEEPがずっと低くなり、この隠れた余地を見せるのがTEEPです。OEEの基本の計算はOEEの記事を参照してください。

OEE、稼働負荷率、TEEPの式

OEE = 可動率 × 性能 × 品質

稼働負荷率 = 計画生産時間 ÷ 暦時間

TEEP = OEE × 稼働負荷率

指標時間の基準答える問い
OEE計画生産時間計画した時間をどれだけうまく使えているか
稼働負荷率暦時間暦のどれだけを生産に計画しているか
TEEP暦時間(24時間 × 7日)全能力のどれだけが良品になっているか

計算例:2シフト・週5日のライン

充填ラインを想定した架空の例です。週の暦時間は168時間 × 60 = 10,080分です。工場は8時間 × 2シフトを5日間計画し、80時間 = 4,800分です。理想サイクルタイムは1個あたり0.5分(1時間に120個)です。

ステップ計算結果
稼働時間4,800 − 480(停止)4,320分
可動率4,320 ÷ 4,80090.0%
理想の出来高4,320 ÷ 0.58,640個
性能7,344 ÷ 8,64085.0%
良品7,344 − 147(スクラップ)7,197個
品質7,197 ÷ 7,34498.0%
OEE0.900 × 0.850 × 0.98075.0%
稼働負荷率4,800 ÷ 10,08047.6%
TEEP75.0% × 47.6%35.7%

簡単な検算:良品7,197個 × 0.5分 = 3,598.5分で、これが完全に生産的だった時間です。4,800分で割るとOEE(75.0%)、10,080分で割るとTEEP(35.7%)になります。OEEは健全に見えますが、ラインが暦時間のうち良品に変えているのは3分の1をわずかに超える程度です。

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どちらのレバーが効くか:OEEか稼働負荷率か

TEEPを使うと、性質の違う2つの判断を同じ物差しで比べられます。例のラインで見ます。

シナリオOEE稼働負荷率TEEP週の良品数
現状(2シフト、5日)75.0%47.6%35.7%7,197
A:改善活動でOEEが80%に上がる80.0%47.6%38.1%7,680(+483)
B:3シフト目を追加、5日、OEEは同じ75.0%71.4%53.5%約10,800(+3,600)

OEEが5ポイント上がると、週に483個増えます(+6.7%)。3シフト目を足すと約3,600個増えます(+50%)が、需要、人員、保全の支援、シフトのコストを賄える利益があって初めて見合います。シナリオBはOEEが維持されることも前提にしていますが、技術支援の少ないシフトではこれが崩れることがよくあります。

要点:別の機械を買う前に、今ある機械が暦の時間をすでに使い切っていないかを確かめます。能力と稼働負荷率の見積もりは、生産能力を参照してください。

TEEPを使う場合とOEEを使う場合

ボトルネック設備はまずTEEPで見る価値があります。そこで失った1時間は工場全体の1時間だからです。考え方は制約理論を参照してください。可動率のロスを保全に結びつけるには、MTBFとMTTRを使います。

よくある間違いと限界

よくある質問

TEEPとOEEの違いは何ですか?

OEEは計画生産時間を基準にし、TEEPはすべての暦時間(24時間 × 7日)を基準にします。TEEP = OEE × 稼働負荷率です。

TEEPはどう計算しますか?

OEEに稼働負荷率を掛けます。例では75.0% × 47.6% = 35.7%です。完全に生産的な時間(良品 × 理想サイクルタイム)を暦時間で割る方法もあります。

TEEPがOEEより高くなることはありますか?

ありません。稼働負荷率は最大でも100%なので、TEEPはOEEと等しいか、それより低くなります。工場が毎日24時間を計画している場合に限り一致します。

TEEPのよい値はどのくらいですか?

稼働カレンダーと需要によるため、単一の基準はありません。同じ設備を継続して追い、TEEPをOEEと比べることが大切です。

TEEPはOEEに取って代わりますか?

いいえ。OEEは効率の日常管理指標のままで、TEEPはまだ使っていない能力を示すことでそれを補います。

シフトを増やすのが妥当なのはいつですか?

需要が確かで、設備がボトルネックで、TEEPが低い原因がロスではなくカレンダーにあり、追加シフトのコストが増える利益より小さいときです。

参考文献

  1. NAKAJIMA, S. Introduction to TPM: Total Productive Maintenance. Cambridge, MA: Productivity Press, 1988.
  2. HANSEN, R. C. Overall Equipment Effectiveness: A Powerful Production/Maintenance Tool for Increased Profits. New York: Industrial Press.
  3. MUCHIRI, P.; PINTELON, L. Performance measurement using overall equipment effectiveness (OEE): literature review and practical application discussion. International Journal of Production Research, 2008.
  4. ISO 22400-2: Automation systems and integration, Key performance indicators (KPIs) for manufacturing operations management.

特記のない限り、参考文献は英語です。

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著者について

Vagner Soares

リーン生産・行動マネジメントの専門家

自動車・金属機械産業(GMおよびDana)で20年以上の経験を持ち、2006年からリーン生産を実践。SENAIの講師、ブラジルの生産性向上プログラム「Brasil Mais Produtivo」のメンターとして、50社以上でコンサルティング・研修・監査を行い、品質・生産性・人材育成を結び付けている。